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December 26, 2012

青空文庫からKindle Paperwhite用縦書きコンテンツを作ってみる (12/29追加修正)

ひとつのHTMLを変換するだけなら、kindlegenを直接適用すれば良いのだと思いますが、複数のファイルをリンクでつないだようなものの場合は、先にEPUBを作っておいてkindlegenで変換するのが、うまくいくように思います

ao.epubというファイルができているとします。kindlegenのおいてあるフォルダにao.epubをコピーして、コマンドラインでkindlegenのフォルダに移動した上で、

kindlegen ao.epub

とすると、ao.mobiというファイルができるので、これをKindle Paperwhiteのdocumentsフォルダにコピーすれば、ホーム画面に出てくるはずです。

こうやって作ったao.mobiは、ファイルサイズが元のao.epubの数倍になることがあります。これをある程度スリムにする方法もありますが、説明が煩雑なので、興味のある方は調べてみてください(mobi_unpackというツールが使えます)。

(元のEPUBを作る際のTips: Calibreを使うことを想定しています)
・"--language ja"というオプションを必ず付けてください。languageの設定が正しくなくても、Paperwhiteは(日本語のものに関しては)きちんと表示してくれるみたいですが、AndroidのKindleアプリではおかしなことになります。(なお、作成時にlanguageの指定を忘れてしまった場合は、できあがったEPUBファイルに対して、"ebook-meta ao.epub --language ja"というコマンドで言語の設定をすることができます)

・外字を画像で埋め込む場合、Sony Reader(というか、Adobe Digital Editions(ADE))ではその画像について、"vertical-align: text-bottom"と指定する必要がありますが、Kindleでは"vertical-align: baseline"でOKす。baseline はデフォルトなので、vertical-alignの指定は無くてかまいません。

・"text-decoration-line: underline"とすると、Kindleでは行の「左側」に傍線を引くようです(ADEでは右側)。気になる場合は、"underline"を"overline"に書き換える必要があります。すべてがスタイルシートで処理されていれば簡単ですが、実際にはソースに直に書かれている場合が多いです。

・Sony Readerでは、"--flow-size"をある程度小さい値に指定しておかないと、動作が重くなる場合がありましたが、Kindleではそういったことは起こらないので、むしろ"--flow-size 10000"などとして、不要なページ分割が起こらないようにした方がCalibreの処理が速くなります。

こうして作ったものをサンプルとしてあげておきます(つたないですが)

「mobi8-ori_kodai1.mobi」をダウンロード

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December 25, 2012

Kindle Fire HD

私の場合、バックライト液晶で長時間文字を読むのはつらい(閃輝暗点の症状が出ることがある)ので、タブレットを読書端末として使う気はないのですが、スマートフォンより大きな画面でウェブのチェックができる道具が必要になり、コストを考えてKindle Fire HDの16GB版を購入しました。
想定した用途に問題なく使えているので、それ以上言うこともないのですが、実はちょっとおもしろいことがわかりました。
Kindle Fireについては、Google Playが使えず、アプリはアマゾンのアプリストアから入手するしかないため、特に日本のユーザー向けのアプリが少ないという点が一部で批判の的になっています。まあ、これはいずれ時間がたてば解決することのような気がしますが、現時点でもapkからインストールすれば、Android用のアプリでKindle Fireで使えるものがそれなりにある、というのが今回の発見です。(試してみたい方は、やり方は自分で調べてくたさいね。自己責任の世界なので)

自分が試した範囲では
・ebookjapanのEBI Reader

・ソニーのReaderアプリ

・BookLiveのアプリ
といった電子書籍関係のアプリが普通に動きました。hontoはインストール時にSIMをチェックするためにそもそもインストールできないという話を聞いたので試していません。「どこでも読書」とパブリはインストールはできますが、起動時の機種チェックにひっかかって動作しませんでした。
このほか、アメコミを豊富に扱っているcomixologyとか、洋雑誌のmagzterとかも動きます。
私の場合、コミックスをebookjapanとソニーで買っていることもあり、comixologyも使えるので、「マンガ観賞マシン」として使うのも良いかな、などと考えています。(解像度が高いこともあり、画面はキレイです)
なお、kindle fire hd自身の電子書籍ビューアの出来は、paperwhite のものと比べて今一つの感じがします。特に、kindlegenで自作したAZW3フォーマット本の処理にはよくわからない点が多々あります(こちらの勉強不足かも、ですが)

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Kindle Paperwhite 3G

すごく売れているみたいですし、レビューもたくさん出ているので、いまさら付け加えることも無いのですが...
購入以来、一か月余り触っていますが、少なくとも、以前に使っていたKindle 2とか(あと、今年出たアレとか)のように、「使い続ける気がしなくなる」ということはありません。ユーザーの使用感を考えてずいぶん練りこまれている、という印象を持ちました。
とはいえ、
・内蔵メモリの容量が少なく、拡張もできない(アマゾンのクラウドを使えば良いという意見がありますが、それもたかだか5GBなので十分とは言えません)。

・物理キーを持たないフルタッチなので、手数が多くなって面倒(PRS-T1の「戻る」キーの便利さを再認識しています)。

・重い(まあ、比較の問題ですが、仰向けに寝ながらの片手持ちはちょっとつらいです)。
といった不満はあり、常用しているPRS-T1から全面的に乗り換える気にはなりませんでした。(万一、将来ソニーが撤退したら、こちらを使い続けることになるのでしょうけど、まあ、それは我慢できるかな、という感じ)
ただ、一点特筆すべきと思うのは、内蔵している欧文フォントが拡張ラテンだけでなく、ギリシャ語拡張やヘブライ語(母音記号含む)といった、ユニコードの広い範囲の書体を持っており、しかも、AZW3フォーマットで作った文書ではヘブライ語がきちんと右から左に表示される、という点です。こんなことを評価する人はあんまりいないでしょうけど、個人的には感心しました。
あと、些事ですが、Calibreとの相性は良いです。ソニーのReaderのようにPCにつないだ状態でCalibreが動作すると、Readerのコレクションが壊される、といった不可解なトラブルはKindleでは起きません。なので、寝る前にCalibreが動いているPCにつないでおいて、自動転送された記事を寝ながら読む(フロントライトで暗いところでも無問題)、というのが今の主な用途になっています。

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