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July 28, 2012

Kobo Touch 一週間たちました

問題無く読める書籍については、そこそこ快適に読めます。タップでのページ送りは最初はまったくうまくいきませんでしたが、2日ほどで慣れました。(ソニーのReaderでもタップでページをめくろうとしたりして...流されやすい私)

ただ問題は、手持ちのEPUBやPDF(自炊本やネット上のテキストから自作したもの)のうち、表示がうまくされなかったり、(リンクが多用されていて)扱いにくかったりして「Kobo Touchではとても読む気にならない」というものがそれなりの数に上ることで、「読めない本がある」というのは大きなマイナスです。(ソニーのReaderではこんなことはなかった)

ということで、読める本を読んでいるあいだは幸せですが、「あれは読めないんだよな」と思うとムカっとくる(笑)...というわけで愛憎こもごもです。

さて、日本発売のKobo TouchにはEPUBのビューアが2つ実装されていて、ファイル名に.kepub.epubを付けるとEPUB3対応版、.epubだけだとモバイルADEが使われるらしいです。

EPUB3対応版は
・フォントが明示的に指定されていないEPUBについて、デフォルトで日本語の表示が可能なフォントが使われる
・EPUB2のファイルに対して、ADEよりもページの切り替えが明らかに速い(これはちょっと感動します)
といった特徴があるようです。

その一方で、
・フォントを埋め込んだEPUBで「デフォルトのフォント」を指定しても、ビューアのデフォルトフォントが使われる
・前項のせいか、デフォルトのフォントでは英文のイタリック体(たぶんボールドも)が表示されない
といった変な癖があります。

不思議なのは、同じフォントサイズに設定していても、2つのビューアでフォントの大きさが変わることで、それなのに、設定はすべての書籍に一様に効くので、たいへん使いにくいです。

ファームの改良で直る部分もありそうなので、「今後に期待」ですが、個人的には「タッチパネルのみ」というUIには構造的な限界があるということを、あらためて痛感しましたので、今後とも常用することはなさそうです。

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July 22, 2012

Kobo Touch 使用感(つづき)

前の記事で「コントラストが高い」と書きましたが、正確には「階調が暗め(黒め)に調整されている」ようです。背景が無色なら文字などがくっきり表示されるので、同じことですが、自炊本などで紙の色が残っているような場合には、全体的に薄暗くなるときがあるようです。

脚注などへのリンクジャンプを多用している書籍は、「タップによるページ送り(戻し)」との相性が最悪です。ジャンプしようとしてページがめくれてしまう、という現象が多発して使用をあきらめました(私が不器用、なんですかね?)

PDFでリンクやしおりでジャンプすると、表示がおかしくなる(拡大あるいは縮小されて表示される)という現象が起こりました。一度本を閉じてまた開くと直ります。

青空文庫から自分で加工して縦書きPDFに変換したファイルの一部の表示がおかしい(右端が表示されない)、という現象が起こりました。今のところ対策がありません。

小説などを初めから終わりまでふつうに読むには適していますが、(前後を参照しながら読む、とか)凝ったことをするのには向いていないようです。また、縦書きPDFの表示不具合は、どの程度の範囲のPDFに影響するのかわかりませんが、ちょっと困った話です。

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July 21, 2012

Kobo Touch 使用感速報

買ってしまいました(爆)

すこし触ってみての感想です。

[良い点]
・第一印象として、「コンパクトだなあ」と思いました。ディスプレイサイズが同じPRS-T1と比べて(ほんの少しですが)小さい感じです。その分(?)厚みはありますが、私は厚みはあまり気になりません。
・画面のコントラストが高い。これまで見てきたe-ink端末の中でも最もくっきりしている部類に入ると思います。
・AdobeのDRMを採用しているので、Kobo以外の電子書籍書店で買ったものでも(その書店がAdobeのDRMを採用していれば、ですが)読むことができる*。(Adobe Digital Editionsで端末が認識されたときは、ちょっと感動しました)。なお、楽天Koboで売られているものは、洋書は(従前どおり)Adobe DRMですが、和書はそうではないみたいです。
・英語以外のヨーロッパ言語の辞書が付いている。(ただし、意味は英語で表示されるので、便利と思うかどうかは人によるかも)
・ディスプレイの枠がつや消し処理されている(PRS-T1の枠は光沢があり、直射日光の下だと反射が気になることがあるので)

*) AdobeのDRMを採用している電子書籍書店としては、たとえば www.booksonboard.comwww.ebooks.com があります。

[良くない点]
・PDFの「しおり」が階層構造になっているとき、「目次」を表示させると、階層構造が無視されてすべて並列に表示される。項目が非常に多くて階層的に分類されているような場合、これではかなり使いづらいです。
・蔵書をグルーピングできるが、グループ内での順序を任意に定めることができない←これは、シリーズものなどで、シリーズ名がタイトルの冒頭に入らないような場合に整列させられず、ちょっと困ります。
・epub、PDFともに、リンクジャンプはできるが、リンクをタップしたときに表示が変わらないので、タップが失敗しているのか、反応が遅いだけなのか、わからない場合がある(この辺は慣れもありますが)
・無線LANが手動設定。最近はAOSSの自動設定ばかりだったので、久々のパスコード入力に手間取りました

[微妙な点]
・フォントサイズの変更やフォントの切り替えが、全書籍に適用される。こちらの方が便利という考えもあるとは思いますが、特にフォントサイズについて、同じサイズでは和書には大きすぎ、洋書には小さすぎるので、私は不満を感じてしまいました。同じサイズのフォントが和書では大きく、洋書では小さいという傾向はソニーのReaderでも同じですが、あちらは、フォントサイズを書籍ごとに設定する仕様なので、特に問題はありません。
・フォントを変える機能がある(これは日本版ソニーReaderにはない)のですが、これも全書籍に適用され、しかもフォントを埋め込んであるEPUBのフォントも変えてしまうので、個人的には使い勝手が良くないです。

気に入った書籍を数冊気軽に持ち歩いて読むには手頃な端末と思います。私の場合、最近は特にPRS-T1が手になじんでいるので、細かいところの操作性にもどかしさを感じますが、客観的にはコストパフォーマンスの良い製品と思います。

なお、私だけかもしれませんが、楽天Koboで購入した和書がKoboデスクトップアプリではライブラリに同期されない、という現象が発生しました(購入した洋書は同期された)。(追記:その後、アプリを一度アンインストールして再インストールしたら同期できるようになりました)

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July 09, 2012

[PRS-T1]ソウトウェア更新の副作用?(ふたたび)

PRS-T1でいつのまにか、「英文PDFでの辞書引き」ができなくなっています。余所では聞かないので、私の環境だけなのかもしれませんが(泣)。

EPUBは問題ありません。また、(不思議なことに)日本語PDFでの辞書引きも問題ありません。

英文PDFで単語をタップ&ホールドすると、書籍が閉じてしまいます。テキストから対象の単語を切り出すところで何か問題が起こっているように見えます。

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July 07, 2012

EPUB3のフォント指定

http://www.epubjp.com/ から入手したサンプルでは、中のスタイルシートでのfont-familyの指定が"serif"となっているのに、Readerではゴシック体のフォントで表示されるので、Readerではフォント指定が無効なのかと思ったのですが、スタイルシートを編集して"serif"をserifにすると(引用符を削除)、明朝体のフォントで表示されるようになりました。

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July 06, 2012

Sony ReaderはEPUB3に対応済みでした

Readerは現状でレイアウト固定型だけでなくリフロー型のEPUB3にも対応していますね(いつのまに?というのが正直な感想です...6月7日のソフトウェア更新(←ご利益が良くわからなかった)だったのでしょうか?)

なお、EPUBファイルの中にフォントを格納する方法はEPUB2と同じ方法でできました(「縦書き用のフォント」を意識する必要は特にないようです)

# ローマ数字と丸付き数字が横向きに表示されるのが、PCのAdobe Digital Editions 1.8と同じなので、やっぱりADEが使われているんだなあ、と(単なる想像ですけど)。ちなみに、当該EPUBを構成しているxhtmlをChromeで表示すると、ローマ数字・丸付き数字ともに縦表示になりました。

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July 04, 2012

ハリーポッター邦訳の電子書籍(つづき)

フォローの記事が出てました。(やっぱり「新訳」はなかった)

というか、Pottermoreの日本語サイトができてますね。

ここを見ていてはじめて知ったのですが、Adobe Digital Editionsの1.8(現在はまだプレビュー版)ではEPUB3がサポートされているようです(試用してみたら縦書きもルビもきちんと表示されました)。

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July 03, 2012

PRS-T1ソフトウェア更新(2012.7.3)

なんだか月例でソフトウェア更新が来てますが。

今回の更新で、「PDFの『しおり』にジャンプすると画面サイズがおかしくなる」という不具合が解消されたようです。これはうれしいですね。

(あとは、ボールド & イタリック問題が解消すれば言うことないのだが)

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ハリー・ポッター邦訳の電子書籍が出る?

こんな記事がありました。ソニーが翻訳をやりなおす、という話にはビックリです。(ホントかな)

ところで、この記事の中で

また、日本版におけるDRMの行方も気になる。前述のように、現在Pottermoreで販売されている海外版にはDRMはかけられていない。しかし、日本の出版関係者の間では、「不正コピー防止のDRMは必須」とされている。ソニー「Reader」の場合、アドビが開発したADEPT(Adobe Digital Editions Protection Technology)とEPUBを組み合わせているが、果たして同様の仕様で登場することになるのだろうか。

とあるのですが、「ADEPTとEPUBを組み合わせている」のは海外版Readerの話で、日本版ReaderはMarlinというソニー独自のDRMを採用しているはずです。「日本版の」と書いているわけではないので間違いではないですが。

# 仮にハリーポッター邦訳がDRMなしのEPUB3.0で販売されれば、Kobo Touchで読めるわけですね。ソニーは面白くないだろうけど、作者(J.K.ローリング)の意向には合っていそう。

ちなみに。
「すかし入り」のPDFを買ったことがありますが、随所に「この本は*****(購入者の名前)に販売された」と入っていて、私はとてもこれを第三者に渡す気にはなれませんでしたね。

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Kobo touch日本発売(2012.7.19)とか

KoboイーブックストアのサービスインとKobo Touchの発売(いずれも7/19)を知っての第一印象です。

1. 端末が7980円と安価

これはインパクトがありそう。この価格ならタブレットとはっきりと差別化できますし、「ためしに買ってみる」ことが、今までよりは気軽にできそうです。e-inkの画面の良さは、ある程度長時間使ってみないとわからないところがあるので、これでファンが増えるといいなと思います。

2. Koboが持っている豊富な洋書在庫にアクセス可能

値段だけなら、ソニーのPRS-350も1万円は切っていて、それほど大きな差別化要因にならないかもしれないのですが、洋書の電子書籍が買えるかどうかは(少なくとも現時点では)かなり大きな違いになりそうです。

# まあ、洋書を読まない人には全く関係ない話ですが。

このあたり、米版Sony Readerなら、米Sony ebook storeで売っているものだけでなく、Kobo Booksで売っている書籍も読めるので(DRMが共通なのです)、日本版Sony Readerのユーザーとしては、なんだか歯がゆいです。(日本版Sony ReaderでもAdobeのDRMをサポートしてくれると良いのですが)

3. 和書がEPUB3.0で提供される

ユーザーにとってはどうでも良い話とも言えますが、販売される電子書籍がすべてEPUBということは、端末側はEPUBビューアさえ装備していれば良いということで、基本的なシステムが世界共通にできるように思います(実際のKobo Touchがどのような実装になるかは知りませんが)。Koboはもともとグローバルな販売網を志向しているようですので、世界のどこで買った端末でも和書を購入して読める、という状況が実現しそうで興味深いです。結局のところ、これは売り手側のコストの圧縮にもつながるのではないでしょうか。

この点は、アマゾンがどうするつもりなのか、ということとあわせて関心を持っているところです。アマゾンのKindleがサポートしているフォーマットはTOPAZとmobipocketとKF8と思いますが、いずれも「縦書き」や「ふりがな」はサポートしていないはずです。なので、近く日本でも発売されるという日本版Kindleではどんなフォーマットの和書をサポートするのかが気になっています(PDFという手があることはありますが、版面が固定されるPDFは、特に文字だけの書籍の場合、使い勝手が良くないと思います)

日本だけのためにローカライズの手間をかけるのはコスト的に不利になりそうですが、結局アマゾンは「各国版Kindle」を国ごとに用意する方向なのでしょうか?(少なくとも、Kindle Storeは国別に分ける方針のようですね)

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KoboBooksの英語サイトにあるKobo Touchのユーザーガイドなどを見る限り、端末としてはSony Readerに比べていろいろ物足りないところがあるように思います。そのあたり、価格に照らしてどのくらいガマンできるものか、が知りたいところですね(って、それを知るためには購入しないといけないわけですが...ムムム)

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